2011年11月23日(Wed) 寒風吹く三田駅前
医療費の財源不足を補うために政府が定額負担制の導入を検討しています。
患者さんが医院にかかるたびに100円上乗せして徴収しようというアイデアだそうですが、毎日整形外科に通っている方ならそれだけで月に約2500円アップになる計算です。
そんなことになったら、その負担増が受診抑制につながり、治療が後手後手に回って歯が悪くなってしまったり、かえって医療費の総額の増加を招いたりしかねません。
そこで、三田市歯科医師会では有志が反対署名を集めることになりました。
私も勤労感謝の日を返上して三田駅前に出動し皆さんに協力をお願いしてきました。寒空の下、頑張っていた私でしたが・・・
現実には・・・住所を書いてもらうタイプの署名に協力して頂くのは容易なことではありませんでした。
お願いする私に面と向かって“医者がやっている署名運動なんて怪しい!”と言う人もいたり、医療に対する不平不満を言って来たりする方もおられて、いろんな意味で社会勉強にもなりました。その一方で、英保歯科の患者さんが3人も“先生、頑張って!”と声をかけて下さったりして、本当に嬉しかった。有難うございました。
携帯電話やテレビゲームが売れるのは雇用が促進されて良い事のようですが、医療業界がもっと活気を帯びてこの業界の雇用が増進されることはそんなに悪いことなのでしょうか?
医療に携わる人間には絶対に博愛の心が必要です。それはこの仕事に何年か携わってはじめて身につくものです。日本において徴兵制の実現は不可能でしょうが、せめてすべての国民が2-3年ほど医療の世界で働き、看護師さん達がやってくれているような奉仕の仕事を経験すれば、日本は変わるかもしれませんね。
今回受けた批判はお聞きしておきますが、私は私を信じて下さる英保歯科の患者さんのために前向きに、ポジティブに診療に打ち込んでいきます。ショックを受けている暇なんかありませんからね!前を向いてGO!!