2007年3月25日(Sun) 青岸渡寺の宿坊に泊まって人情を知る。

那智の滝のすぐ傍にある青岸渡寺という所のの宿坊に泊めて頂きました。青岸渡寺は熊野那智大社の隣に位置し、とても有名です。でも、お寺に泊まるということで、小学校の頃ボーイスカウトでお寺に泊まった事を思い出してドキドキしていました。でも宿坊は優しいスタッフの皆さんが心からのホスピタリティーを持って歓迎して下さいました。宗教と人に対する究極のホスピタリティーは密接に関係すると悟った一日でした。

青岸渡寺の宿坊に泊まって人情を知る。

青岸渡寺の宿坊

お寺の宿坊といっても本堂とはまったくの別棟で、味のあるたたずまいです。玄関は広く、全てがよく掃除されていて、もてなしが修行の一環であることをうかがわせます。登山客の一行も泊まっておられました。

青岸渡寺の宿坊に泊まって人情を知る。

精進料理というより、豪華ディナー。

夕食はご覧のとうり、豪華で食べきれないほどの量です。“大人2人料金でいいですよ。子供さんにはオムライスでも作ってあげますよ。”との事でしたが、実際は大人と全く同じ料理を無料で振舞って下さいました。感謝して、残さず頂きました。

青岸渡寺の宿坊に泊まって人情を知る。

箸袋にありがたいお言葉が。

感謝して、笑顔で、良く噛んで。素晴らしいですね。ご飯が頂けるだけでも有難いのですが、ついつい贅沢やわがままを言うようになるのが人間です。気をつけないと。食事が終わって部屋で休んでいると、子供達にとイチゴの差し入れをして下さいました。感謝。

青岸渡寺の宿坊に泊まって人情を知る。

究極のホスピタリティーは心から湧き出るもの。

朝、宿坊の高木さんが“ちょっと失礼しますよ。”と部屋に入ってきて、こたつに入って、“これからどこに行く予定?”と色々とアドバイスをして下さいました。ビジネスとしてのサプライズを計画するのではなく、我々の事を心から思ってくださる。どんな高級ホテルでも味わえない、究極のホスピタリティーを経験することができました。

青岸渡寺の宿坊に泊まって人情を知る。

熊野古道

京都からひたすら歩いてお参りをしていた時代の道(古道)があちこちに断片的に残っていて、そのひとつがこの古道です。この場所のショットはよく観光ガイドにも使われているそうです。

青岸渡寺の宿坊に泊まって人情を知る。

那智の滝

那智の滝を神聖なものと崇めて、多くの人が集まり寺を開いた訳ですが、信じられないような山の中です。車も道路も無い時代に、人を突き動かす“信仰”の力。現代の日本人が最も忘れかけたもののひとつかも知れません。