2011年11月11日(Fri) ペットについて
先日、出勤時(朝8時ころ)にセンチュリー大橋の近くの広場を歩いていたら柴犬風の中型犬が放し飼いになっていた。
マナーの悪い飼い主が紐を外したのかな?噛まれたらいやだな。などと思ってすこし距離をおいて通り過ぎる時、その犬に首輪がない事に気が付いた。
頭が良さそうな顔をしており、みすぼらしい感じはないので飼い犬に間違いは無さそうだが、首輪がないのは不思議な話だ。
先日友人の獣医師(西宮で開業)から聞いた話が頭をよぎった。
最近飼えなくなったペットを安楽死させてくれと連れてくる方が激増しているそうだ。
ある地方では断崖絶壁から海に放り込むような方法が日常的に選択されているらしい。
ペットが飼えなくなった飼い主は、せめてもの自分への言い訳として(西宮のような)裕福な地域に連れていって放置するらしい。ひょっとしたら誰かが飼ってくれるかも知れないと思って。
でも現実は厳しく、ほとんどが保健所行きだそうだ。その友人の獣医師はNPOを立ち上げて、そのような不幸な動物たちを新しい家族に紹介する活動を(まさに手弁当で)行っているとのこと。
昼休みにその柴犬がどうしても気になって、妻に電話して様子を見に行かせたが、もうその辺にはいなかったということだった。
妻が“たまたまどこかのおうちからイタズラで抜け出して散歩していただけですよ。きっと今頃はおうちに帰って家族といっしょにいますよ。そう思いましょう。”と言うので、そう自分に言い聞かせて忘れることにした。でも、あの犬の罪のないかわいい顔と澄んだ瞳が時々頭に浮かんでくる。
あのワンちゃんが幸せであってくれと祈ります。