2011年10月10日(Mon) モラル ハザード(1)

待合室の入口に“院長からのお願い”として次のようなポスターを張っています。

「診療室へ入室の際には必ず携帯電話の電源をお切りください。待合室ではマナーモードに設定の上,通話はお控え下さい。とても細かい治療を,集中してやっております。影響を受ける電子機器も使用しております。皆様のご理解をお願い致します。」

この文章の上に私のスマイルの顔写真を載せて吹き出しを付け、冗談っぽく“気が散って失敗しちゃうよ・・・。”と書いていました。

ある患者さん(菊川玲さんのように知的で美しい女性。北摂三田からストレートで阪大の基礎工に合格。現在大学院在学中で、今は公費でスイスに学会発表に行っているそうです!)から“書いてある事はもっともですが、失敗するというのは何かおかしい感じがします。”とご指摘を受け、すぐにその部分をカットしました。確かにどのような理由があっても、失敗するかもなんて書かれると患者さんは良い気持ちにはなれませんよね。ありがたいナーと感謝した次第です。

電車や病院での携帯電話の使用、歩行者や自転車の信号無視、電車内での化粧、運転中のメールなど、Aの人から見たら自分のモラルの範囲内にある行動がBの人から見たら許せないことだったりしますね。これらの事をする人は無意識に自分なりの価値観でやって良い事、悪い事を決めているそうです。(例えば人殺しや泥棒は絶対しないけど、車が来ていないのに赤信号で待ったりする必要はないと考えているのです。)

特に最近は価値観が多様化しているので色んな人がいますね。。私は毎日けやき台中学校の前を自転車で通ります。たくさんの中学生が赤信号で止まって待っているのですが、その目の前を進学校の中学生や高校生が平気で信号無視して自転車で渡ってゆきます。カッコいい自転車に乗った、メタボなんかと関係無い完璧なビジネスマン風の人も一人、同様の方がおられますね。いつも同じ人だけが信号無視しているので、見ていて興味深いですね。

私は、大人には、少なくとも子供の前(例えば、けやき台中学校の生徒さんはみーんな信号を守って待っています。)ではモラルの規範となるような振る舞いをして欲しいと思っています。自分もそうありたいと思います。(例えば、家族のドライブでは、後ろの席から制限速度を守るように子供が言ってきます。もちろん従ってスローダウンしますよ。)

モラル ハザード(1)

目の前の張り紙は?

大阪のある病院で。ものすごい数の人が平気で携帯電話を使っていてビックリしました。大きい病院なのでペースメーカーが入っている人もたくさん来ていると思います。下手したら殺人にならないのかしら?技術の進歩で今は何ともないのかな?