2011年10月25日(Tue) 壊れかけのRadio・Ubi Caritas, Ibi Deus.
少し涼しくなってから、患者さんの来院が急増して全くブログの更新ができませんでした。お許しください。
今朝、久しぶりに車で出勤しましたがラジオのスイッチを入れるとFMココロ(Over 40 のためのFMと謳っている)から徳永英明さんの壊れかけのRadioが流れてきました。駐車場に車を停め、エンジンを切ってからしばらく、彼の澄んだ歌声と青春時代のけがれの無い純粋な心を歌った歌詞に聞き入ってしまいました。
私も中・高と寮生活を送りましたので、寂しさを紛らすために寮の4人部屋の2段ベットの布団の中にもぐって、イヤホンでラジオを聞いたものです。夜中になると東京の文化放送などの電波も届く事があり、谷村新司さんの放送などを聞いていた事を思い出します。
先日、西宮にあるトラピスト修道院のミサを見学する機会に恵まれました。何十人もの女性(とても若い方も多くおられます)が自分の信念を貫き、神に自分の人生を捧げて、自給自足の修道生活を送っている事を知って大きな衝撃を受けました。
まさにけがれの無い純粋な心です。また、私の娘や息子を見ていると、徳永英明さんの曲の様なけがれの無い心を持っているなと感じます。
自分や社会を振り返ってみると、社会人として一人前、企業人として一人前になればなるほど効率や計算がうまくなり、子供のような純粋さが無くなっていくような気がします。やむを得ない事かも知れません。
幸い、歯科医療を含む医療という仕事は、むしろ宗教的な考え方や哲学、純粋な心を持ち続ける事が必要な仕事です。私は年をとってきましたが、それでも我が子のような、あるいは修道院のシスター達のような純粋な心を持てるようになりたいと思っています。