2011年6月1日(Wed) 教育を受ける権利
春がやってきて、英保歯科の職員の一人も新しい世界にチャレンジするために退職することになりました。
彼女の欠員を埋めるべく正社員を募集したところ、関関同立レベルの卒業生を含め四大卒の応募が多数ありました。
昔は歯医者の受付に応募してくるのは短大卒以下の学歴が普通で、四大卒、しかも中堅以上の大学卒など考えられませんでした。
時代は変わったものです。
ただ、面接に来てくれた既卒者の人達の中には、胸のはだけた真っ赤なカットソーに極端なミニスカートという服装で現れた方、履歴書の志望動機の欄が空白に近い方、履歴書からタバコの臭いがプンプンして手に持つだけで手を洗わなくてはならない方など、本当に医療機関に就職するつもりなのか、あるいは本気で就職希望なのかわからないような人がおられました。
時代は変わったものです。
その中でも性格の良さそうな短大卒の女性を試験採用したのですが、メモをとる時に漢字がほとんど書けないので全てひらがなで書いてくる、しかも、10件のクライアントに電話させると5時間かかったそうです。電話をするのに言葉使いに自信がなく電話がスムーズにできなかったようです。時給800円の試用期間であっても10件の簡単な電話に4000円の人件費を支払い続ける事はできません。困ったなーと思っていると、その彼女の方から“私の性格にこの仕事は合っていない。”と退職の申し出がありました。
若者の就職率が低いそうですが、この彼女のようにほとんど社会人としての能力が無い人を一から教育する事は、当院のような超零細企業には無理です。
むしろこの彼女、20年も生きて来て、人生の貴重な時間を小学校、中学校、高校、短大と費やし、授業料も払って教育を受けているはずなのに、気の毒になってしまいます。
ゆとり教育の結果なのか何か知りませんが、定年退職者を再雇用した方がはるかに優秀である事には間違いなさそうです。
一刻も早い対応が必要だと思います。日本の将来のために。