2006年3月17日(Fri) 本当に良い春が来そうです。
久しぶりのブログです。とても辛い事があって、ブログを書く気力が無かったので、どうしても書けなかったのです。実は、さくらい衛生士が3月11日に突然退職することになったのです。少し前から体調を崩していたのですが、限界が来てしまい、やめる事になりました。従業員がやめてゆく覚悟は、その人を採用をした日からしておりますので動揺はしないのですが、彼女が退職したあとの禍根が大きく、精神的にかなり参ってしまいました。仕事のある日は悩んでいる暇さえありませんので、ひたすら患者さんを診させて頂くのですが、休みの日にふさぎ込んでいるため、妻がとても心配していました。昨日は木曜日でひどい雨降りでした。外出することもなく一日家で色んな事を考えているとだんだん落ち込んできて、本当にひどい状態になっていました。今日の朝も元気が無く、遅刻寸前で診療所にたどり着きました。
酒井さんが玄関の掃き掃除をしながら、明るい笑顔で“おはようございます”と挨拶をしてくれます。いつものように自動ドアが開いて、見慣れた受付が目に入りました。そこには鮮やかな桜の花と、花びらの飾り付けがしてあったのです。院長が最近にない落ち込みかたで、元気が出るようにと気をつかってくれたようで、酒井さんが昨日雨の中、休み返上で出てきて飾り付けをしてくれたそうです。石井さんも緑の鉢植えを持ってきて飾ってくれたり、前田さんもフラワーアレンジをしてくれたりしてくれました。
普段なら何も感じない程度の飾り付けかも知れませんが、今日は私の心の中に暖かな春の風がスーッと吹き抜けるのを感じました。本当に感じたのです。今朝、家を出た時の気分がウソのように軽くなって、皆の優しさで心が暖まるのがわかりました。“すぐに良い春が来そうな感じがする。ありがとう。”と酒井さんに言いました。そして、自分の机に座ると、そこにも花が置いてありました。今日、ここに花を置いてくれた優しさに心がスーッと楽になってゆきました。大げさでなく、過去にもらったどんな花よりも嬉しかった。今日の事は一生忘れないでしょう。どんななぐさめや励ましの言葉より、心にしみた花でした。本当に元気が出てきました。最近、いつもスタッフ支えられて自分があると感じます。今週末には求人広告が出ますが、きっとまた良い子が来てくれるでしょう。みんな、ありがとう。英保裕和